関係性をケアすること(IPS2019.9)
IPS(意図的なピアサポート)9月を開催しました。
今回は
「関係性に責任をもつこと」
心、メンタルでは自己肯定感や
自分を変える、とらえ方を変える方法
などについて知っていると思います。
(そんなことも
またご紹介していこうと思っています)
が、
それよりももっと大事なのが、
「関係性をケアすること」
ちょっと聞きなれない言葉ですが、
お互いをケアするのではなく、
関係に対してお互いに対等の責任をもつ、
ということです。
これだけだとわかりにくいので
例をあげますね。
<例>
あなたはAさんと親しくなりました。
最初に出会った頃よりも、
冗談をいいあったり気軽に話せるようになり、
お互いに信頼しあっています。
ある日Aさんと会いましたが、
普段と違う感じまします。
「もう、何もかも嫌なんだ。
私のことなんて、どうせ誰もわかってくれない」
と言い出したのです。
Aさんが何を言いたいのかわからなかったけど、
心配になりました。
・
・
・
さて、こういう場面で
あなたはどう対応しますか???
ちょっと時間をとって
考えてみてくださいね。
・
・
・
どうだったでしょう。
どんなことが浮かんできました?
よくありそうな対応はこんな感じでしょうか。
1、「(共通の友達の)Bさんに知らせようか」
2、「誰もわかってくれないと思わせるようなことを、
私が何かしたのかな?」
3、「ヘタなこと言うとAさんは・・・
するかもしれない」と心配する
さて、どうでした?
思い浮かんだ中で、
こんな感じのことがあったのでは
ないでしょうか。
さて、
この3つの反応では
何が起きているかみてみましょう。
反応1、Bさんに話すことをAさんはどう思うでしょう。
Aさんに黙って入ればわからない?
それってAさんとの信頼関係はどうなるの?
反応2、Aさんの感情について、
あなたが全責任を負っていて
あなた自身の感情を無視しています。
(そして、関係性をコントロールしている、
動かしているのはあなただと思い込んでいます)
反応3、感じていること・考え・必要としていることを
Aさんと共有するのではなく、
診断、ジャッジメント(この人はこうだから、
こう反応するに違いない)しています。
さて、どうでしょう。
そんなことない!
と思った方は
反応した何かがあるのかもしれませんね。
私は以前は2をよくやっていました。
相手の言動を「そっけない」と感じ
「私が何かしたかな?嫌われてるのかな?」
と思ったことがあって、
実際にその人の友人に聞いてみたら
(あ、1もやってますね💦)
「ああ、あの人誰に対してもあんな感じだよ。
別に何とも思ってないとおもうよ~」
と言われ
「そっけない」と
「私が嫌われている」
と2重の思い込みだったという(笑)
ほんと笑い話ですが、
こういう思い込みって、
実は家庭でも職場でも
しょっちゅう起こっています。
お互いに「こうだろう」と思い込んだまま
本当に相手と自分が何を感じているか
確認しないままでの関係性。
うまくいっている間はいいけど、
問題が起こった時になって
「どうしてこうなったんだ!!」
とあわてふためく・・・。
そんなこと続けたくないけど、
じゃあどうしたらいいの?
と思いますよね。
関係性に対して、
お互いに対等の責任をもつには
どうしたらいいか。
それには、
こんな言い方もあるかもしれません。
「Aさん、何だか落ち込んでいるようみえるんだけど。
誰もわかってくれない、と言われた時、
私も少し傷ついたよ。
せっかく親しくなれたと思ったのに、
私たちの関係って何だったんだろう、て」
この言い方は一つの例です。
個人のキャラによっては、
もっと固い言い方やくだけた言い方が
いい場合もあります。
この先の会話がどんな方向に進むかは
いろいろあると思いますが、
何より大切なのは、
あなたが見たこと、感じたこと、
あなたが必要としていることを伝えたことです。
「見たこと」(事実)
誰もわかってくれないと言われた
「感じたこと」
何だか落ち込んでいるようみえる
私も少し傷ついたよ。
「必要としていること」
この文章にはでてきませんでしたが、
この後の会話で例えば、
落ち込んでいるわけを聞かせてくれない?とか
私にわかりやすく話してもらえないかな、など
が必要としていることですね。
参加者の方が
「アイメッセージですね」
と言ってくれましたが、
「You(あなたが~)」ではなく、
「I(私は~)」の文章で伝える、
ということですね。
そうだった、
と前に聞いたことがある方は
また念頭におきましょう!
私も、ああ、そうだった!
とよく思い出します(笑)
初めて聞いた方は
相手といい関係を築くには、
「あなたが~だからこうだ」という
Youメッセージではなく、
「私は~と感じる。~する」という
Iメッセージを心がけましょう。
何度も言いますが、
関係性がうまくいくには、
あなたが
見て、感じて、必要としていることを
相手に伝えることです。
もちろん、伝える前と後には
相手の話を聴いてくださいね。
今回参加してくれた方々も、
普段あまり考えたことがない
内容だったようです。
最後の振り返りで
・様々な考え、見方、いろいろな角度から
・物事を観ることが大事なんだと再確認した、
という声がありましたが、
深い視点から物事をみる、
ということが大事ですし、
小説を読むより味わい深いものが
みえてくるのも醍醐味なので、
普段から違う視点でみてみる、
ということも試してみてくださいね。
それでは、ありがとうございました。
女性専門のメンタルヘルス相談を行っています
心と身体の気になる症状、お悩みお困りごとがある方は
初回相談をご利用ください
→ LINEで申し込む
◎心と身体がラクになるヒント集◎
人間関係の改善方法などをお届けしています
↓ ↓ ↓
LINEおともだち追加はこちらから