「望むことに進む」(IPS2019.5)

2019-05-162019-12-12

望むことに向かうこと。

人の「やりたい」を応援すること。

当たり前のように思うかもしれませんが、
意外とできてないんですね。

子どもに

「ほら、落ちるよ！」
「転ぶよ！」
「落とすよ！」

という親御さんいますよね。

あ、私か（笑）

なるべく
「まっすぐ前を見てね」
「ゆっくり歩いてね」
「しっかり持ってね」

というようにはしていますが、
とっさだと「落ちる！」とか口がすべってしまいます。

これは「落ちる」をイメージするから
そうなりやすいんです。

最近いろいろなところで言われているので
気を付けている方もいるかもしれません。

そこで、今回はIPSのテキストの中から

原理4「向かうこと、望まないことを避けようとするのではなく、
望むことに向かって進むように、お互いに助け合うこと」

この問いを取り扱いました。

・嫌われないように
・怒られないように
・仲間外れにならないように
・お金を失わないように
・職を失わないように
・病気にならないように
・太らないように
・食べすぎないように
・間違わないように
・事故にあわないように

など

誰でも一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。
毎日思っている人もいるかもしれませんが、
「避けよう」とするのもエネルギーを使います。

そんなこと考えたこともないかもしれませんが、
細心の注意を払って自分のふるまいがおかしくないか、
人から怒られないように常に注意を払っている状態は
とっても疲れますよね。

それは、
そこに多大なエネルギーを使っているからです。

１、「問題」を寄せ付けないように常に努力しているとき、
　　どのようなエネルギーの使い方をしていますか？

これは人それぞれ表現が異なるでしょう。

知人の例ですが、
「事故にあわないようにね」
「雪が降るから転ばないようにね」
「困らないようにお金はたくさん持ってね」

と事あるごとに親に言われる、
という方がいました。

まさに「困らないように」の典型です！

これでは「困らないこと」が人生の目的になってしまって

・自分が何をやりたいか？
・どうなりたいのか？
・どういう状態を望んでいるのか？
・どこに向かっているのか

がわからなくなりますよね。

好きなことがわからない、
やりたいことがわからない、

という方は「問題」を避けることにエネルギーを使っていないか
振り返ってみるのもいいですね。

そして、もう一つ大事な問いが、

２、自分が望むことに向かって進むことに関心が向いているとき、
どのようなエネルギーの使い方をしていますか？

今までに

・これをやりたい！
・こうなりたい！
・これを実現したい！

と強く思った時のことを思い出してみてください。

趣味でも、ディズニーランドやコンサートに行きたい！でも
パイロットになりたい、アーティストになりたい、
受験に受かりたい、結婚したい、子どもを産みたい
などなどたくさんでてきませんか？

好きな音楽を聴く、映画を観る、本を読むでも
「こうしたい」という意思が働いて行動して
それが実現したんですよね。

そのときのエネルギーは
どのような使い方をしているでしょう？

エネルギーという言葉がわかりにくければ、
その時の情景を思い出してもらうだけでも

口角があがって、顔がほころんで
ちょっと前のめりになって伝えたい気持ちになりませんか？

どんなエネルギーの使い方をしているかで、
身体の状態も変わりますよね。

これは、周りで観ているとさらによくわかるんです。
なので、この問いは2人以上でお互いに
話し合ってみる、というのがおススメです。

特に医療や福祉の現場では、
・眠れましたか？
・気になることはありませんか？
・何か困っていることはありませんか？

と言った問いになりがちです。

もちろんそれがすべて悪いわけではないのですが、
それを毎回毎回聞かれていると、

良くないことや病気のこと困っていることにばかり
注意を向けてしまいます。

それではいつまでたっても良くならず、
「問題を抱えた人」というセルフイメージが
ついてしまいます。

そんな自分好きですか？

嫌じゃないですか？

と、ここまでグループワークではつっこみませんが、
自分を嫌になる、否定するのは
やっぱり悲しいです。