「自分のケア、仕事のケア、関係性のケア」IPS12月

 

こんにちは、えりぃです。

IPS(意図的なピアサポート)グループワーク
12月を開催しました。


今回は若い方々が参加されていて新鮮な雰囲気の中
穏やかに進んでいきました。


今回のテーマは


「自分のケア、仕事のケア、関係性のケア」


聞きなれない言葉もあるので
まずはケアの意味を調べてみると
「世話」「配慮」「気配り」「手入れ」「メンテナンス」
とあります。


自分のケアは何となくイメージできても、
仕事のケアと関係性のケアは「?」かもしれないので
後で一緒に考えていきましょう。


ではまず「自分のケア」と聞いて
どんなことが浮かぶでしょう?


「仕事ばかりで自分をケアすることなんて
考えたこともない」という人もいれば、


「仕事をするうえで自分のケアは欠かせない」
という人もいます。


もしくは自分のために何かをするなんて、
わがままじゃない?自己中じゃない?


休むことは「怠ける」ことだから
休むのはよくない、
と思っている人もいるかもしれませんね。


これって、
いつからそう思うようになったのでしょう。



では「仕事のケア」はどうでしょう。

ちょっと疲れたら、
休むサインだと思う人もいるかもしれません。


仕事のストレスかかりすぎじゃない?
と人に言われるかもしれません。


人よりも働いて「がんばってるね」と評価されないと
自分に価値がない、と限界をこえて働く人も
いるかもしれません。


そして「関係のケア」というのもあります。
聞きなれないかもしれませんが、
自分と誰か人がいれば「関係性」がうまれます。


親、兄弟、親戚、友達、先生、趣味の仲間・・・


私たちは、今までいろいろな関係性を経験してきました。

その中で「関係性をケアする」というと
どんなことが浮かぶでしょう。


人から言われたとおりに、
素直に動くことだと思っているかもしれません。


もしくは、相手にとってだけ物事がスムーズに進むことが
関係がうまくいっている、と思っているかもしれません。


「あ、これ、私のことだ」

と思う人もいるかもしれませんね。
私自身、そうでした。


この場が平穏無事で、穏やかな雰囲気であることが最優先。
穏やかさを保つためなら、言いたくても我慢する、
「違う」と思っても黙っている、
本音が浮かびそうになったらフタをする。

そして、相手が望むような答えをいったり
選択、行動する。


それを無意識のうちにやってしまっている・・・


これを続けていると、
いつの間にかエネルギーを奪われ消耗して
行きたくても行けない、家から出られない
なんて場合もあります。


やらないといけないのに、
行かないといけないのに、
期待に応えないといけないのに、


それができなくて自分を責めてしまう・・・


これは「自分のケア」ができていない状態、と言えます。


「関係性のケア」をするには「自分のケア」ができないと
うまくいきません。「自分のケア」ができていないと、
「仕事のケア」ももちろんできません。


そして、「関係性のケア」ができていないと
仕事がまわらなくなり、生産性が低下します。

生産性の低下は、会社にとってマイナスです。

生産性のマイナスだけではなく、
どの組織にとってもこれらのケアができていないと
うまくまわらなくなるのです。


じゃあ、どうしたらいいか。


まずは自分が、どうしてそう思うようになったのか
振り返ってみることです。


「関係性のケア」とは誰かの思い通りに自分が動くことだ

「自分のケア」とは人のお世話をすることだ

「仕事のケア」とは規則通り、マニュアル通りにやることだ


そんなことを思うようになったのは
どうしてでしょう?


そんなことをみんなで振り返っていくと
それぞれ浮かんでくることがありました。


私の場合は託児所に預けられている頃、
「いい子にしていたらお母さんは来る」
「小さい子がいるから、しっかりしないと」
と思ったことから、

大人にとっていい子でいる、
周りのためにしっかりする
(自分は大丈夫、と見せる)

と無意識で行動するようになりました。
健気だけど、なんだか悲しい。

それに本音を言わない、隠すという価値観が加わって、
日々湧いてくる思考や感情が溜まっていったのです。


食べれば排せつするし
部屋も毎日掃除をしないとゴミが溜まります。

だから、思考や感情、そして学んだこと等も
ためずに流していくことで循環していきます。


まずは簡単な方法をお伝えするので
試してみてくださいね。


<思考や感情の循環方法>

・いい話やアイディアは人のために役立てる、
・大きな感情は感情BOXに入れる、
・日々のことはおもしろく人に話してみる、
・迷うことは人に相談してみる


この他にも循環させる方法はあるので
自分にあった方法を取り入れてくださいね。



<自分にとっての「ケア」を書き換える>

さて、「自分のケア」「仕事のケア」「関係性のケア」
についてのストーリーは、だいぶわかってきたんじゃないでしょうか。

それが今の自分の助けになっていればOk。


でも、もし不調の原因になっているとしたら?
それからどうすればいいの?と思いますよね。


はい、それはとても簡単で今の自分にふさわしい
「ケア」に書き換えればいいんです。


今考えつくものでもいいし
誰かの方法を素敵だなあと思って、
そのやり方を取り入れてみるでもいいし、
その都度入れ替えていっていいと思っています。


私の例で言うと、
幼いころから「本音を言うもんじゃない」
と育てられたので、思いつくままに話す人を
不思議な目で見ていました。

その頃の私にとって「自分のケア」とは
「本音を言わない」「しっかりする」だったんですね。


それでも学生時代はそこまで困ることはなかったのですが、
社会に出て働くようになると、人に本音、特に困っているとか
弱音を言うことができないと、とたんに困った状況になったのです。

まあ、そうですよね。

仕事をすれば必ず困難にぶつかります。
それには、誰かの助けが必要です。

けど本音を言えないと周りに「困っている」
ことが伝わらずに、理解してもらえません。

本音を言わないことで上司との関係が
うまくいかなくなってようやく
「これはまずい」と思うようになりました。

最初は今感じていることを「話す」のが
怖くて怖くて不安を感じていて
死ぬ思いで本音を口にしたとき、


「ああ、そうなんだ。それは大変だったね」


とあっさり言われて「え?受け入れてもらえるの?」
とあっけにとられました。


だって、
こっちは相手から非難されるんじゃないか
攻撃されるんじゃないかびくびくしていたのに
受け入れられて、気遣ってくれるなんて。


じゃあ、今まで私が必死に保ってきたものは
なんだったの!?


というくらい世界が変わったのです。


それから少しずつ本音を言えるようになって
周りとの関係が急激に良くなっていきました。


本音を言っても攻撃されない
非難されない安心な世界。


それは、古い価値観をわきにおいて
一歩を踏み出したから見えた新しい世界。

そこから人との関係性はもちろん、
仕事への取り組みも変わっていったのです。


今回ワークに参加した人たちも
育ってきた環境を振り返る機会になったようです。


うまくいかないことがあったら、
それはチャンス!


今までとは違った「新しいものの見方」へ
バージョンアップする時期がきたのです。


その流れにのってバージョンアップすると
スムーズに移行できます。


まったく合わない、方向性が全く異なる、
と感じたら早めにやめた方がいいですが、

新しいレンズを加えてバージョンアップが必要なら
途中でやめずに少しづつでもいいので慣れていくことをお勧めします。

最初は緊張しながら始まり
涙がでてほどける場面もあり
最後はみんな自分の言葉で話してくれて
お互いの経験を活かしあう場となりました。


次回はもう、新年。
今日もありがとうございました。

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